ワカメと言えばフコイダン
ワカメ特有の植物繊維が、ガンや生活習慣病の予防に!ワカメなどの海藻類は、縄文時代の昔から日本人に親しまれてきました。日本が世界的に長寿なのも、日頃から海藻類を摂取してきたことが理由のひとつと言われています。欧米では海藻類を食べる習慣はありませんでしたが、近年和食の健康効果に期待が集まり、豆腐などとともに海藻類も食べられるようになって来ました。
ミネラルが沢山含まれる海藻類の中でも、わかめは特にそのバランスに優れており、カルシウムの吸収を助けるマグネシウムの量も多く含まれています。また、和食はともすれば塩分過多になりがちですが、ワカメに豊富に含まれているカリウムが体内の塩分量を調整し、高血圧の予防に役立ちます。ワカメのみそ汁はとても理にかなっているのです。
ワカメには高血圧の予防に効く成分がまだあります。それはアルギン酸という水溶性植物繊維の一種です。
アルギン酸はナトリウムやコレステロールを吸着し、対外へ排出させる働きがあります。さらに、鉛やダイオキシンなど靭帯に有害な物質の排出にも有効なのです。
アルギン酸はワカメのぬるぬるを構成している成分なのですが、この中にはフコイダンという植物繊維も含まれています。フコイダンは胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因になるピロリ菌が胃壁に付くのを防ぎ、胃粘膜も修復作用を持っています。
フコイダンで特筆すべきは、ガン抑制効果です。日本癌学会はフコイダンが正常な細胞に影響を及ぼさずに、ガン細胞を自滅させることを発表しています。
ちなみに、フコイダンはワカメの根元部分の『メカブ』に特に多く含まれています。
ワカメのガン予防効果成分には、カロテンの一種で黒っぽい色素成分フコキサンチンや、ベータカロテンもあげられます。フコキサンチンはガン細胞の活性を抑えることで、その増殖を食い止めるのです。ベータカロテンには強い抗酸化作用があり、油と一緒に摂取すれば、更にパワーアップします。
ワカメにはビタミンB1、B2、葉緑素も含まれています。これらが糖や脂質の代謝を促し、食部繊維と相乗して糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の予防改善に大いに役立ちます。毎日の食事にワカメをプラスし、不要なものを排出!
ワカメを食べて、体の浄化に努めましょう。
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