小豆(アズキ)で血糖値改善
小豆(アズキ)の赤い色には薬効がいっぱい!二日酔いにもオススメ!
お赤飯やアンコでお馴染みのアズキは、弥生時代に中国から解毒の薬として伝わったとされています。現在、お赤飯は祝い事に供されますが、江戸時代では凶事の際に炊かれたとか。
アズキの真っ赤な色は魔除け、厄除けの力を秘めていると信じられていたのです。
あのアズキの赤い色はブルーベリーや赤ワインと同じアントシアニン系色素です。アントシアニンは疲れ目や視力向上に効くことは知られていますが、活性酸素を除去し、老化やガンの予防にも効果があります。また血液をキレイにし、高血圧の予防にも有効です。更に、紅茶の色素と同じカテキンが含まれており、優れた抗酸化力を発揮します。病魔を退けるこれらポリフェノールの効果を昔の人は体験的に知っていたのでしょう。
また、アズキはお米に不足するリジンを多く含んでいます。リジンは肝臓の働きを助けたり、糖の代謝を促進する必須アミノ酸です。お赤飯はもち米とアズキが融合し、バランスよくアミノ酸を摂取できる優れた料理なのです。
豆類にはサポニンと言う特有成分を含むものが多く、アズキのサポニンには利尿作用があり、同じく水分代謝を促すカリウムとともに、むくみの改善に効果があります。またサポニンは咳を静めたり、高血圧の予防改善、コレステロールの抑制など生活習慣病の予防にも役立ちます。
アズキは二日酔いにも効く食材です。サポニンには肝機能を向上させる作用もあり、アズキに豊富に含まれるビタミンB群も肝臓の働きを活発にしてくれからです。アズキは意外にも香辛料と相性がよく、カレーやチリスープなどの具材として茹でたものを入れると美味しく食べられます。その際には栄養が溶け出ている茹で汁も使いましょう。アンコが苦手な方に是非オススメです。
アズキは牛肉や鶏肉並みにタンパク質が多く含まれており、不足しがちな亜鉛やマグネシウム、鉄、銅などのミネラルも多く含まれています。銅は鉄の吸収を助けたり、動脈硬化も防ぎます。
血糖値の上昇を抑える植物繊維も豊富なアズキを、料理の食材として見直してみてはいかがでしょうか?
«キャベツは胃腸薬 |食の効能・効用 豆知識Home| 柿は飲酒の前に»