キャベツは胃腸薬
キャベツは愛飲家や愛煙家にオススメ!ガン予防にも!庶民的な野菜の代表であるキャベツは、地中海沿岸が原産です。最も歴史が古い野菜のひとつで、古代ローマの軍人プリニウスが著した『博物誌』には、すでにキャベツの効用が書かれています。
キャベツはとても身近な野菜ですが、近年抗ガン作用が高いと認められています。アメリカ国立ガン研究所が定めたガン予防に優れた野菜や果物のうち、キャベツは緑黄色野菜を抜いてトップクラスにランクされているのです。
ガン予防に有効なキャベツの主成分は、イソチオシアネートというアブラナ科特有の物質で、これが発ガン物質の働きを抑え、細胞がガン化するのを抑制するのです。また、キャベツには白血球が作る腫瘍壊死因子(しゅようえしいんし)を増やし、ウイルスやガン細胞を死滅させることがわかりました。その免疫力は医薬品並みとも言われています。なお、これらの効果を期待する場合、よく噛んで食べることが大切だそうです。
キャベツはビタミンCが豊富で、大きめの葉2,3枚で1日に必要な量が摂取できます。ビタミンCの必要量は個人により異なりますが、喫煙をする人や悩みが多い人などは、こまめに多く摂取したいところ。
キャベツで特筆すべきは、ビタミンKとビタミンUが多いことです。これらのビタミンは余り聞き慣れない栄養素ですが、ビタミンKはカルシウムが骨に沈着するのを助けたり、止血を促す作用があるのです。
ビタミンUは胃壁を丈夫にし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に効果的です。特に飲酒による胃の荒れを防いだり、肝機能も向上させるので、アルコールが欠かせない人には是非キャベツがおすすめです。
ビタミンUはキャベツから発見されたビタミンで、似た名前の胃腸薬は、このビタミンUの効果を狙ったものなのです。
ビタミンUは熱に弱いので、胃を保護修復したい人は、キャベツを出来るだけ生で食べる方がいいでしょう。
キャベツには脂肪の吸収を抑える繊維質も多く含まれています。トンカツとの組み合わせは胃腸の負担も減らすことも出来るので、相性バツグンです。
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