豆乳・ゆばでダイエット
大豆の成分が吸収されやすい豆乳、栄養が濃縮されたゆばで、生活習慣病から身を守りましょう。
ゆばを食べて脂肪肝の予防、高血圧を改善しよう!
●男性も注目したいイソフラボン効果
以前から豆乳が健康にいいと注目されていましたが、豆乳の青臭さや苦味が残る製品が多かったため敬遠されていました。
が、最近では飲みやすい豆乳飲料などの登場や健康志向が拍車をかけ、豆乳の需要は増すばかりです。
カフェチェーンなどでメニューに豆乳を加えたり、化粧品にまで豆乳が使われるようになりました。
豆乳を「にがり」などで固めたものが豆腐ですが、豆乳には豆腐よりもたんぱく質の分子が小さく、体内に吸収されやすいのが特徴です。豆乳は体内で作ることができない必須アミノ酸をバランスよく含み、毒素を排出させるアスパラギン酸、脳の疲労を減らすグルタミン酸などのアミノ酸もとても豊富です。
また、豆乳の原料である大豆のたんぱく質の主成分β(ベータ)-コングリシニンは、基礎代謝をアップさせ、中性脂肪を排除する作用に優れています。そして、大豆サポニンの脂肪や糖の吸収を遅らせる作用と相乗し、豆乳を継続して飲むことはダイエット効果があることも実証されています。
大豆サポニンのサポニンとは脂肪と糖が合体したような物質で、「サポ」は泡の意味です。大豆サポニンはその泡立つ作用で腸の活動を盛んにして便秘を解消し、大腸がんの予防に効果があります。また、コレステロールを減らし、血栓予防、高血圧改善、老化防止にも有効です。
イソフラボンという言葉はあちこちで聞かれますが、これは大豆のフラボノイドの一種で、主に女性の更年期障害や病気を改善する女性ホルモン様物質として紹介されています。しかし、これは男性も注目すべき成分なのです。日本人男性は欧米に比べて前立腺ガンで死亡するケースが極めて少ないのです。
死後解剖して前立腺ガンが発見されても、転移や成長が抑えられています。これは日本人男性が欧米の男性よりも、数十倍も多く大豆を摂取し、イソフラボンが男性ホルモンの分泌を調整するからだといわれています。
豆乳で際立って多いミネラルは鉄分で、なんと牛乳の10倍以上!
現代人に不足しがちなマグネシウムや、高血圧を抑えるカリウムも多いです。また、記憶力や集中力を高めるビタミンB群やレシチン、若さを保つビタミンEも豊富です。
●脂肪肝の予防改善に「ゆば」が効く!
ゆばは豆乳を暑くすると表面に張る膜をすくったもの。これはたんぱく質の塊で、大豆の旨みや栄養が凝縮されています。ゆばには豆乳と同様にβ(ベータ)-コングリシニンや、脂肪肝予防に効果的なコリンが特に多いです。コリンは肝臓の脂質代謝を促進し、動脈硬化も防ぎます。アルコールは脂肪肝を蓄積させるので、ゆば料理を食べながら飲むのもおすすめです。
豆乳やゆばも最近は多くの種類が市販されています。用途に応じて試してみるのも楽しそうです。
●健康メニュー
豆乳は野菜ジュースや果汁とも相性が良く、割って飲むと足りないビタミンAやCも補えます。お鍋をする際に、だし汁の半分を豆乳にすると味にコクが。ゆばは市販されてもいますが、広くて浅い鍋に豆乳を入れて弱火にかけ、できた膜を箸ですくえばでき立てのとろけそうなゆばが味わえますよ。ワサビ醤油やポン酢などでいかが?
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