長ネギを食べて脳力アップ
長ネギには体を温め免疫力をつけるパワーがあり、痛みの緩和にも役立っています。
ひとくちに長ネギと言っても、関東と関西では使われる品種が違ってきます。
関東では白ネギ(根深ネギ)が、関西では青ネギ(葉ネギ)が主流となっています。
白ネギの代表のひとつである「下仁田ネギ」は肉厚で、加熱してやるとトロリとして甘味が増します。青ネギの代表「九条ネギ」は、柔らかな食感と甘味、香りの強さが身上です。
青ネギには
ベータカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分が多く含まれており、栄養豊かで緑黄色野菜として分類されています。
ベータカロテンは体内で必要なだけビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を保護したり、呼吸器系の感染を防いだり、目の明暗や色の識別に関わる力を向上させてくれます。
また、ビタミンAに変換されなかったベータカロテンは抗酸化作用を発揮し、紫外線の害を防いだり老化防止やガンの抑制に働きます。
ビタミンCも抗酸化力が強く、ビタミンAとの相乗作用で、ストレスや病気に対する抵抗力を高めてくれます。1日のビタミンCの必要量は通常100mg程度ですが、喫煙者や受動喫煙者は少なくともこの倍は必要とされています。
また激しい運動や労働をする人も多めに摂取するといいでしょう。
青ネギは100g中31mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは熱に弱く、水に溶けやすい性質を持っていますが、青ネギには辛味が少なく柔らかで、ナマでも沢山食べられるのが特長です。
では、白ネギはというと、、、残念ながら青ネギほど際立った栄養素はありません。
しかし、白ネギはアリシンという臭い成分を青ネギの倍含んでおり、このアリシンには体温を上昇させて免疫力を高めたり、脂肪燃焼効果があります。
また、脳を活性化させ、殺菌作用も持っています。
『「風邪にはネギ」「ネギを食べると頭が良くなる」』と言われる所以はこのことからです。
また、アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという物質になり、ビタミンB1の吸収力が10倍も高まります。ビタミンB1は糖をエネルギーに変え、疲労回復やストレスの緩和に役立ちます。
白ネギはビタミンB1が豊富な豚肉や牛肉、卵などと一緒に食べるとよいでしょう。
白ネギも青ネギもアスピリンと同様な鎮痛作用があり、血栓の予防にもなる「天然の薬箱」。常に野菜かごに備えておきたい野菜です。
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