鶏肉(チキン)といえばコラーゲン
楊貴妃も好んで食べた手羽先でコラーゲンを補給し、若々しさを保ちましょう!鶏肉は食べる部分によってそれぞれ効能がありますので、知っておくと損はありません!
●メチオニンが肝臓の脂肪を撃退
鶏肉は高タンパク質低脂肪の代表的な食材で、肉部分にはコレステロールの量を改善するナイアシンが豊富です。また、必須アミノ酸のメチオニンを多く含み、これが肝機能を向上させ、血中脂質の沈着を防ぐ作用があります。また、肝臓の余分な脂肪を包み込んで乳化し、脂肪肝を防ぐ役割も果たしています。
近年、企業の健康診断で血中脂質や肝機能の数値が「異常あり」とされたサラリーマンの割合が、過去最悪の47.3パーセントまで上昇しています。主な原因はアルコールやカロリーの過剰摂取、運動不足などですが、鶏肉は肉の中に脂肪層がないので、脂肪の多い皮の部分を除けばかなりのカロリーダウンができます。また、鶏肉の脂肪は不飽和脂肪酸のオイレン酸などを多く含み、血中脂肪を下げる作用があるので、鶏肉を上手に利用し、健康診断の結果に怯えないようにしたいものです。
●コラーゲンの意外な効能
鶏肉はむね肉、もも肉、手羽先など部位別に売られていることが多いですが、それぞれの効用を知っておき健康に生かすのもよさそうです。
むね肉にはガン予防に効果的なアンセリンとカルノシンという活性ペプチドが豊富で、これらは免疫細胞のマクロファージを活発にし、活性酸素の害から体を防御してくれます。この働きにより、特にカルノシンは白内障の予防改善に、アンセリンは脳の活性化に有効です。鶏肉はこの2つの栄養素を含む数少ない食材なのです。
適度な弾力があるもも肉には、鉄分やビタミンB群が豊富で、疲労回復や、新陳代謝を促進し、体調維持に効果があります。
手羽部分には肉は少ないですが、ゼラチン質が多く、ここにはコラーゲンがたっぷり含まれています。また、皮や骨、軟骨などにも多いです。
コラーゲンは人間のあらゆる臓器を構成しているタンパク質で、組織をつなぐ接着剤のような役目をしています。コラーゲンは皮膚、骨、関節、腱に多いのですが、加齢とともに失われ40歳代で20歳の約半分になってしまいます。コラーゲンを摂取することで、骨や関節の強化、美肌、増毛、目の老化防止が期待でき、血管の弾力性も増します。
世界三大美女のひとり、楊貴妃は鳥の手羽先を煮込んだ料理を大変好んだといわれています。
また、コラーゲンは血小板と反応して止血作用もあります。最近では免疫力を高める作用がわかり、ガンやアレルギーの予防にも研究が進んでいます。
関節痛や肌の乾燥でお悩みの方に、コラーゲンやタンパク質たっぷりの鶏肉はいかが?
●健康メニュー
鶏肉はほかの肉に比べ、鮮度が命です。弾力と光沢がある鶏肉を選びましょう。コラーゲンは水に溶け出しやすく、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まります。鍋料理でしたら野菜もたくさん食べられるので理想的です。
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