鱈(タラ)はたらふく食べてもヘルシー
鱈(タラ)は、体を温め、抵抗力をつけるヘルシーな魚鱈(タラ)を食べて、受験シーズンを乗り切ろう!
魚偏に「雪」と書いて、タラと読みます。
文字通り雪が舞う冬の味覚の代表格といえる魚です。鱈(タラ)は普段は深海に棲んでいますが、産卵期の冬にはエサの豊富な浅い海に移動し、硬い殻のカニや貝などもそのままどんどん食べて、胃袋に詰め込みます。「たらふく(腹)食べる」という言葉は、この鱈(たら)の食欲に由来するようです。
鱈(タラ)は白身の魚の中では、比較的ビタミンA、ビタミンE、ビタミンDが多く、また適度にたんぱく質も含まれていて、とても低脂肪なのが特長です。
ビタミンAは皮膚粘膜を丈夫にし、視力の向上にも有効と言われています。風邪のウイルスや菌は、まず鼻やノドの粘膜に接触し進入しようとしますが、この時に粘膜が粘液で潤っていれば簡単には進入できません。
粘膜からは絶えず粘液が分泌され、異物から体を防御しているのです。
ビタミンAは、この粘膜の代謝を促進させ、正常な機能を維持する働きを持っています。血行を促すビタミンEとともに、ビタミンAで体の最前線を強化しましょう。
普段の食事をバランスよく食べていれば問題ありませんが、動物のレバーなどで大量にビタミンA(レチノール)を摂取すると、過剰症で筋肉痛や倦怠感などが起こることもあるので注意が必要です。
鱈(タラ)には良質のたんぱく質が含まれており、鱈(タラ)を加熱するとチオプロリンというアミノ酸が生まれます。このチオプロリンは発ガン性物質を抑制する作用を持っています。
また、旨み成分のグルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸も豊富に含まれています。タラチリや昆布締めなど、シンプルな料理に鱈(タラ)の持ち味が活きるのもうなずけますね。
さらに、グルタミン酸は料理の味を深めてくれるだけでなく、知能を高めたり、筋肉組織のエネルギー源にもなります。
アスパラギン酸は疲労回復や、体内の老廃物の排出に有効です。
鱈(タラ)といえば白子(卵巣)も冬の味覚。クリーミーな白子には高脂血症を予防するプロタミンというたんぱく質が含まれています。
また、骨や歯を丈夫にするビタミンDが、白子には身の部分の2倍もあります。
鱈(タラ)の脂肪分は1%未満で、カロリーは一切れでご飯半膳ほどです。
冬太りを防ぎ、風邪を予防する鱈(タラ)で一杯いかが?
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