ピーナッツで生活習慣病予防
ピーナッツは生活習慣病を予防し、脳の衰えを防ぐ成分がいっぱい!ピーナッツは渋皮も一緒に食べると効果的です。
●渋皮の抗酸化力が心臓病を予防してくれる
ピーナッツはもとは南米で栽培されていた栄養豊かな豆です。このピーナッツを世界中に広めたのは、新大陸を発見したあのコロンブスです。保存が利くピーナッツは、江戸時代に日本に輸入され当時の医学書にはすでに「落花生」と紹介されています。落花生と言う名前は花が落ちた後、茎が地下にもぐり、底で実が成ることが由来です。
ピーナッツは硬い殻と薄い渋皮に包まれていますが、近年渋皮に多く含まれる>レスベラトロールという物質が注目されています。レスベラトロールは赤ワインにも含まれているポリフェノールの一種なんです。これには強い抗酸化力があり、悪玉LDコレステロールが動脈の壁に付着することによる老化を遅らせる働きがあり、血栓を防いで心臓病の予防改善や、抗ガン作用があることが分っています。
渋皮は少し苦味がありますが慣れれば香ばしくて美味しいです。健康のためには是非渋皮も一緒に食べた方がいいですよ。硬い殻のほうは、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドなどの有害物質をよく吸着してくれます。殻が出たら砕いて和紙などに包み、部屋の隅に置けば空気の清浄に役立ちますよ。
●ピーナッツの油はカラダと脳に効く
ピーナッツの約半分は油で、そのためカロリーはやや高く、30粒ほどでご飯約1膳分になります。しかし、その大部分はコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸で、その中でも特にオレイン酸が多いのです。オレイン酸はオリーブ油にも多く含まれています。地中海沿岸の国の人々が高脂肪食をたくさん食べるのに心筋梗塞が少ないのはオレイン酸が豊富なオリーブ油を日常的に摂取しているからというのは定説になっています。
また、ピーナッツの油には脂質のレシチンが含まれています。これは脳内伝達物質アセチルコリンの原料となり脳の機能を活性化し、記憶力の向上やボケ予防に効果があるそうです。あのアインシュタインは脳の30パーセントを活用していましたが、普通の人は10パーセント程度しか活用していないと言われています。レシチンは脳の活動を妨げるストレスを和らげ、精神や自律神経の安定にも役立つようです。
さらにピーナッツには脳の燃料となるアミノ酸の一種、グルタミン酸が豊富です。1日20~30個のピーナッツならカロリーを気にすることはありません。むしろ上手に摂ればアグレッシブに生きる人の健康にはプラスです。
ピーナッツは酒のおつまみで食べることが多いですが、実はこれはとても理にかなっています。ビタミンB群のひとつナイアシンを多く含み、これがアルコールの分解を促進してくれます。また、肝臓をいたわるタンパク質や、糖の代謝を助けるビタミンB1も豊富に含まれています。
日本では、ピーナッツといえば名産地の千葉県。千葉県では「塩茹で」がよく食べられるそうです。煎ったものとはまた一味違ったコクと甘みでとても美味しいですよ。
ピーナッツは料理の隠し味に使うと、グルタミン酸のうまみで味に深みがでますよ。無糖のピーナッツバターは炒め物やカレー、焼肉のタレなどに入れてもイケますよ。
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